2013年10月24日木曜日

コメント紹介 その5

さて、大賞の発表も27日(日)に迫ってまいりました。



・『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁


本には雄本と雌本があって幻書を産むという禁忌を知った深井家の年代記。非現実的な描写が含まれるので和製マジック・リアリズムとでもいえばいいのだろうか。最初は文章がくどいと思っていたけど、途中からそれが癖になり、そんなことが気にならなくなったら、今度は幻想図書館が出てきてテンションが上がって読むのに時間がかからなかった。森見登美彦の作品のように映像化してくれないかなあ。













・『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉


ゆったり、ほっこり、そして心にしみる言葉ありの温かな物語でした。


















・『ブランコ乗りのサンテグ=ジュペリ』 紅玉いづき


架空の東京カジノ特区のサーカス団に生きる少女たち。いつの間にか観客としてひとつの演目を見終わったような読後感。