『いのちを“つくって"もいいですか? ―生命科学のジレンマを考える哲学講義』 島薗進
生命をつくったり、選ぶことができる、ということはどのようなことを意味するのか。 人間が幸せに生きるとはどういうことかを考えさせられました。
『谷崎潤一郎文学の着物を見る』 大野 らふ、中村 圭子
去年、今年と谷崎潤一郎関連本がたくさん出てホクホク。そのなかでもこれはパラパラと眺めるだけで楽しい。和装のことはわからないのでカラー写真が多いってのはほんとに助かる。
『夜行性動物写真集』 トレア・スコット/著、 川岸史/訳
漆黒のバックに、くっきりと映し出されるユキヒョウ、ビルマニシキヘビ、カピバラ…。まずその写真の美しさに目をうばわれます。その多くが、傷ついたり孤児になり保護された野生動物たちで、すでに個体数が激減している動物もいます。じっとこちらを見つめるその姿に、世界はどう映っているのだろうと胸が痛みます。