さて今回も3作品です。
・『移民の宴』 高野秀行
日本に移り住んできた外国人たちの食卓をルポ。日本にいながら、上手に折り合いをつけながら自国の風習や食生活を守る外国人を取材。日本だけどそこは外国なのではと思わせる。たくましくもあり愛しくもある外国人たちを感じる。
・『エンジェルフライト』 佐々涼子
国際間での遺体・遺骨の搬送・処置を行う国際霊柩送還を取材したドキュメンタリー。「死」と「弔い」、そして人間の尊厳や愛について深く考えさせられる1冊であり、また、プロとしての仕事のありかたに気づかせてくれる1冊。
・『「働く」ために必要なこと』 品川裕香
上手く働けないと感じたときにどこに原因があるかを脳神経からの特性により分析し、具体的対策が書かれている。自分だけでなく、相手の特性を理解するにも役立つ。1章の仕事に定着できない若者たちの言い分(実例)、解説部分と対策である4章だけでも参考になると思う。社会に巣立つ前にぜひ。