おしくもノミネートされなかった作品の中から、
おすすめコメントをちょこっと紹介したいと思います。
それではまず3作品紹介いたします。
・まはら三桃『鉄のしぶきがはねる』
「工業高校を舞台に、超少数派の女子を主人公にした青春もの。よく取材ができていると現場にいるものとして感心しました。こういう作品を読んで、ひとりでも「ものづくり」に興味をもってくれればと思います。」
・千早茜『からまる』
「一本の糸が絡まっているかのように、物語が展開する。前作での登場人物が次には主人公となる、連作。人生において自分以外の人にも人生があるんだと当たり前のことだけど感じさせられる。そして迷いながら少しずつ進もうとする人たちを垣間見ることができる。」
・青木淳悟『私のいない高校』
「帯にもあるとおり、「主人公のいない小説」「不可解な小説」です。留学生を学校に迎えたり、修学旅行があったりと、ある高校の日常を描いた作品ですが、特に個性的でないのが印象に残っています。時間をおいてもう一度読んでみたいと思わせる作品です。」